【テスラ】 さらなる高みへ!モデルSのアタックカー「Plaid」がGTウィングを装備!
- 2019.10.24
- モデルS

テスラがドイツにあるニュルブルクリンクのタイムアタックカーとして製作した、特別なモデルS「Plaid=プレイド」が新たにエアロ部品を装着しているのがわかりました!
モデルSプライドがGTウィングを装着!
モデルSプレイドがリアに巨大な「GTウィング」を装着して登場しました。
GTウィングは走行中に車体後方へと流れる空気を利用して「ダウンフォース」を発生させ、リアタイヤのトラクションを高める空力パーツです。
エアロパーツの中でも特にダウンフォース効果が高い空力パーツで、
「ダウンフォースと言ったらGTウィング」
と言われるほど名高いスポーツカーやレーシングカーはみんな装備しています。
走行速度に比例してダウンフォースの量は大きくなるので、ニュルブルクリンクのような平均速度の高い高速サーキットではかなり恩恵の大きいパーツです。
どんどんレーシングカーに近づいています!
フロントのリップスポイラーもこっそり装着
巨大なGTウィングが目立ちすぎて見落としそうですが、フロントバンパーの下に「リップスポイラー」が追加されています。
リップスポイラーは、ダウンフォースによるフロントタイヤのトラクション性能の向上効果があります。
また、車体下部に入りこむ空気の整流効果が高く、車体下部に発生する「グランドエフェクト」の向上と、リアディフューザーの効果アップが期待できます。
グランドエフェクトとは?
車体下部の狭い空間に入った空気が車体下部を流れる時、後方に向かって空気は加速していきます。
このとき、空気が加速するとベンチュリ効果により車体を地面に引き寄せる力が発生します。これをグランドエフェクトと言います。
ダウンフォースとは?
下部と上部に流れる空気の速度差を利用して、パーツ自体を地面方向に向かって押しつける力の事を言います。
GTウィングで発生したダウンフォースはラダーを通じて車体を地面方向の押し付けます。
どちらも空気の流れで下向きの力を発生させるので、車体重量を増やさなくてもトラクションを上げることができます。
透明な追加スポイラーは廃止?
GTウイング装着前のモデルSプレイドは、リアの純正カーボンスポイラーに後付けの透明なスポイラーを追加してトラクション性能向上を図っていました。
GTウィングを装着してからは透明な追加スポイラーは廃止してしまったようです。純正のカーボンスポイラーに取りついていた痕が残っています。
GTウィングが付いたことによりさらなるトラクションを確保できたのと、車体後方へ流れ出た空気をかえって乱してしまうからでしょう。
GTウィングと純正のカーボンスポイラー、案外いい組み合わせかも?
なぜここまでトラクションを上げるのか?
トラクションが上がればそれだけタイヤのグリップ力が増し、
コーナリング性能・加速性能・ブレーキング性能まで向上します。
モデルSは車重2トンを超える、ニュルを走るクルマとしては超ヘビー級です。
車重が重いのでコーナリングは一苦労。いくらモーターの加速が速くてもコーナリングが遅ければタイムアップは期待できません。
そんな意味ではGTウィングなどのエアロパーツは必須と言えるでしょう。
そもそもリアのトラクションが足りない!
このモデルSプレイドは、
フロント1モーター、リア2モーターのバケモノ仕様
ただでさえトルクとレスポンスの良いモーターが、リアには2つもついています。
1つでも簡単に空転できてしまうので、2モーターの特性を最大限生かすにはダウンフォースによるトラクション性能の向上は必須事項です。
まとめ
モデルSプライドは
- 巨大GTウィングの装着
- リップスポイラーを装着
したことによりさらなるダウンフォースを獲得。
トラクション性能を向上させ、コーナリング・加速・ブレーキング、すべての性能向上を図っています。
モデルSプレイドは夢のニュル7分切りを目指してさらに進化を続けます!
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