ついにステアリングレス?!テスラが新しいステアリング機構の特許を出願!
- 2019.10.13
- テスラ

テスラが新しいステアリング機構について特許を出願しました!
今回はこの特許について詳しくご紹介します。
今までのステアリング機構
今までのステアリング機構はギアボックスと呼ばれる部品にモーターが付いていて、ステアリングの操舵力を補助する形でアシストしていました。
つまりステアリングとタイヤが構造上直結しているので、タイヤとステアリングの動きが同期します。
テスラのオートパイロットがタイヤを切れば、同期しているステアリングも動きます。
テスラで「Beach Buggy Racing2」のプレイ中もぐりぐりとタイヤが動いてしまいます。
ついにステアリングレス?!新しいステアリング機構!
テスラの新しいステアリング機構です。ステアリングの回転力を図の102のモーターで受け止め、モーターが回転しロッドを左右に振ることでタイヤの操舵を可能にする機構です。
この今までの機構は
- ステアリング
- コラムシャフト
- ラックとピニオンギアボックス+モーターで操舵力補助
- タイヤ
の順番で動力伝達していたのに対して、
- ステアリング
- コラムシャフト
- モーターで操舵力変換
- ロッド
- タイヤ
の順序へと変わります。
操舵力補助→操舵力変換に変わる
この新しい機構により部品点数は少なくなり、スペースの収縮と軽量化までできてしまいます!
機構が変わりステアリングレスに?!
新しい機構はステアリングとロッドの操舵軸中間にモータ-があるので、タイヤとステアリングが直結せず別々の動きができるようになります。
動力伝達の方法が変わるのでバイワイヤー化でき、ステアリングレス化が事実上可能となります!
と言っても完全にステアリングが無くなるわけではなく、ステアリングの動きとタイヤの操舵が同期しなくて済みます。
同期しなくて済むということは、来たる「完全自動運転」で自動運転中にステアリングを格納して室内空間を広く取れます!
ステアリング操作が必要な時だけ同調して、自動運転やパーキング中などには格納するという使い方ができます。
また、「Beach Buggy Racing2」をプレイ中にステアリング操作をしてもタイヤはぐりぐりしないので、思う存分楽しむことができます。
ゲーマーにはたまらないかもしれませんね♪
ステアリング比の変換も可能に
ステアリングとタイヤが直結しないので、ステアリングギア比の変換も思い通りになります。
モデル3のステアリングギア比は10:1で、ラリーカー並みのクイックステアです。このギア比だと少しステアリングを切っただけでタイヤがたくさん切られ、車両が機敏な動きをしがちです。
ステアリングギア比を変更できれば普段は15:1くらいの一般車相当に設定して、サーキットやスポーツ走行するときのみクイックステアに変換するという使い分けができます。
また、ユーザーの好みによって変えたり、家族間で違うギア比にすることも可能となります。
まとめ
今回の特許は自動運転への玉成でもあります。
「ステアリング同調を無くし、より自動運転らしく」「より未来のクルマへ」することができます。
ステアリングを格納できたらいよいよ人が運転することは無くなるのでしょう。格納してしまうなんてメカやガジェット好きにはたまらないのではないでしょうか?
また、ギア比の変換は使い方次第でとても便利な機能なので、ぜひとも実装してほしいです。
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