テスラ史上、最大のアップデート「V10」の全貌
- 2019.10.08
- テスラ

テスラは幾度となくソフトウェアのアップデートを行ってきました。今回の「バージョン10.0=V10」はテスラ史上、最大規模のアップデートとなります。
V10でアップデートされる機能の全貌を紹介します。
新機能:YouTubeなどの動画コンテンツ追加
V10ではYouTubeやNetflix、Huluなどのアプリが追加され、テスラの巨大ディスプレイで映画や動画を楽しむことができます。
モデル3のディスプレイは横置き15インチなので、画面いっぱいを使って最高のサウンドで映画や動画を楽しめます。
モデルS・Xは縦置きディスプレイなので、実際に表示される画面枠はモデル3より小さくなってしまいますが、それでもIpadで見るくらいの大画面で見ることができます。
この動画機能はMCU1という初期型のモデルSとXにはコンピューターが追い付かないので、追加されません。モデル3は全車追加されます。
動画は駐車中のみで走行中の動画再生はできませんが、いずれ完全自動運転が普及したら自動運転での移動中は動画再生できるようになります。
また、今後新たに動画コンテンツを追加していくようです。いずれAmazonのPrimevideoなども追加されるかも?
カラオケ機能
日本の方ならおなじみの「カラオケ」がテスラのアプリとして追加されます。
機能はカラオケそのもので、曲に合わせて歌詞が流れていきます。
こちらもMCU1には追加されません。MCU2でも追加されていない車両があるので、MCU2.5以上でないと追加されないかも?
カップハードとUnityベースのゲーム追加
今度はレースゲームに続いて「カップヘッド」という横スクロールのシューティングゲームが追加されます。
アーケードゲームの第2弾です。
このカップヘッドは「Unity」というゲームエンジンで作られており、テスラは今後この「Unity」で作られたゲームを順次追加していくようです。
また、USBからゲームストレージの追加も可能になるとのこと。ますますクルマから離れていきます。※MCU1は追加無し
メッセージの読み上げ機能
これはスマホに届いたメールやメッセージを読む上げてくれる機能です。運転中のスマホ操作は道交法で違反されている以前に危ないです。
スマホを見なくてもメッセージ内容をクルマが読み上げてくれるので、運転に集中したままメッセージを聞くことができます。
さながらクルマがオーナー専属の秘書さんになるような感じです!
テスラアプリの機能追加
テスラおなじみの遠隔でエアコンなどを操作できるテスラアプリですが、V10アップデートに伴い新機能が追加されます。
- テスラアプリとビデオリンクを共有して、車両上のディスプレイへと動画ソースを送信
- Max霜取り機能の追加 寒い時期にMaxパワーで霜取り・氷除去をします
- モデル3とモデルXはアプリ経由でウィンドウの開け閉めが可能に
- ソフトウェアアップデートの進行状況を表示
ちなみに車両のアップデートに伴い、アプリもアップデートが必要です。
ナビの「旅モード」
「旅モード」とは、テスラのナビにお任せして地元のレストランやお食事処まで案内してくれます。
また、車両の残りの航続範囲内にある面白い場所へと案内してくれます。
テスラが見知らぬ場所へと案内してくれるので、冒険好きな方には面白い機能かもしれません。
旅モードで行った先でバッテリー切れにだけはならないように注意したいです。
マップの改善
改善されたマップを使用すると、タッチスクリーンからこれまでになく簡単に発見してナビゲートできます。
目的地を検索するとき、オートコンプリート検索機能に距離が含まれるようになりました。
また、マップ上のラベルを直接タップして、関連する場所の詳細をすばやく表示してナビゲートできるようになります。
Spotifyの追加
Spotifyのプレミアムアカウントにアクセスできるようになります。
スマホやUSBに好みの曲をダウンロードしてからクルマで聞くという手間が省かれます。
テスラの圧倒的静寂性とサウンドシステムで最高の音楽を聴きましょう!
オートパイロット関係:スマートサモン
スマートサモンはテスラの自動運転機能を利用して、駐車場などの限られた場所をテスラ車のみの無人運転で、オーナーの元まで車両が自動で迎えに来てくれる機能です。
車両がオーナーの所持しているスマホのGPSを頼りに、縁石や他の自動車・歩行者を感知して安全にオーナーの元まで来る機能です。
範囲はスマホから約61mで、雨の日や荷物の多い時はわざわざ歩かなくても車両を目の前まで呼べるので大変便利です。
日本は無人の自動運転が未だ認可されていないので、導入まではしばらくかかりそう・・・
スマートサモンは全自動運転=FSDの機能なので、FSDを購入していないと使用できません。当然ながらAP1にスマートサモンは対応していません・・・。
信号と標識の認識
テスラのオートパイロットは「信号の色」や「標識」を認識しているものの、運転支援には反映していません。
今後導入される完全自動運転=FSDに信号と標識の認識は必須です。
スマートサモン同様FSDも認可されていませんが信号と標識を認識し、オートパイロット中に赤信号や一時停止標識を認識して、自動で止まってくれるようになります。
ジョーモード
「ジョーモード」とは運転中やオートパイロット中に車両から出される警告音を小さくする機能です。
正確には運転手にはしっかり聞こえ、他の乗客には聞こえにくくするという音域と音量を調整をする機能です。
この機能を有効にしている間は、眠っている子供や乗客を驚かさなくて済むという思いやりの機能です。
周囲の交通状況の可視化
ディスプレイ上の車の周囲を360度ビューとして動かすことができます。より動的なインターフェイスにより、さまざまなオブジェクトや車線を認識して表示します。
モデル3のタッチスクリーンには運転の視覚化が含まれているため、ディスプレイをドラッグアンドピンチして、一時的にビューの角度とズームを調整することもできます。 しばらく非アクティブになった後、視覚化は元の表示に戻ります。
この機能はモデル3のみでモデルSXには追加されません。残念です。
自動車線変更
オートパイロット中に車線変更をすると変更する先の車線が青く表示され、自車の移動するポジションが表示されます。
表示はより未来感を表し、自動運転を彷彿とさせます。
セキュリティ関係:後方のカメラでも録画可能に
テスラはフロントとフェンダーについているカメラ、合計3つのカメラ映像をUSBにダッシュカムとして録画可能です。
V10アップデートに伴い、バックカメラの映像も録画可能となります。
フロント・サイドの2つ・バックと計4か所の映像を同時に録画できるようになります。
もし事故に遭遇した場合クルマがほぼ360°を録画しているので、重要な証言材料になること間違いなしです!
セントリーモードの改善
セントリーモードのビデオクリップは、USBドライブの別のフォルダーに保存されるようになり、レビューと管理が容易になります。
また、USBドライブに十分なスペースがなく、セントリーモードのクリップが5 GBを超えるスペースを使用している場合、最も古いビデオクリップが自動的に削除されます。
まとめ
V10はテスラ史上最大のアップデートです。
- Youtubeなどの動画コンテンツ追加
- カラオケ機能追加
- カップヘッドを筆頭に続々とゲーム追加
- メッセージ読み上げ機能
- テスラのアプリ内で機能の追加
- 旅モード追加
- マップの改善
- Spotifiの追加
- スマートサモン(日本はまだ)
- 信号と標識の認識(日本はまだ)
- ジョーモード追加
- 車両周囲360°を可視化(モデル3のみ)
- 車線変更の表示追加
- バックカメラの映像も録画可能
- セントリーモードの改善
全15項目の大型アップデートです。公表されているのだけでもこれだけの項目がアップデートされます。
ちなみに公表されていない隠し機能も追加されているようで、アメリカでは続々と見つかっています!
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