思わぬ落とし穴!テスラは思った以上にタイヤが減る?
- 2019.08.14
- テスラ

こんにちは!トシです。
EVであるテスラは消耗品も少なくメンテナンスフリーです。しかし道路を走っている以上、メンテナンスは必ず必要になってきます。
今回はテスラの数少ないメンテナンスの話です。
テスラは思った以上にタイヤが減る?
テスラのモデルSとXは2~2.5トンの重量級です。モデル3の75kwhバッテリーを搭載したモデルも1.8トンを超える準重量級です。
加えてモーターは停止状態からMaxトルクを発生します。何が言いたいかというと、
タイヤの摩耗しやすい条件がそろっている
ということ。いくら電子制御が優れているとはいえ、恐ろしい大トルクがタイヤに瞬時にかかれば摩耗の促進は避けられません。
勢いよく加速したり、ガバッとアクセルを踏まなければそこまで摩耗しませんが、テスラ乗りは隙を見計らって踏んじゃいます。(笑) 加速が楽しいがゆえに強めの加速をしてしまうのも要因の1つです。
モデルSとモデル3パフォーマンスは内減りに要注意!

車高の低いモデルSとモデル3パフォーマンスは要注意です。車高が低いと高いクルマに比べて「キャンバー角」というタイヤの角度が多めについています。
キャンバー角がネガティブ方向につくとタイヤが車体内側に倒れこみます。この時タイヤと地面の「接地面」が「点」に近くなります。
タイヤの接地面積が減り、少ない接地面に「応力集中」するため通常より1.5~2倍ほどの摩耗スピードになります。するとタイヤの外側の溝は残っているのに内側の溝がない「内減り」という状態になります。
エアサス搭載車も要注意
モデルSとXはエアサスが装備されています。ほとんどの方が高速走行時は自動で車高が下がるので「LOW」の状態で走行しています。車高が下がればキャンバー角はネガティブになるので内減りには注意しましょう。
また、普段から「LOW」固定の方はさらに注意です。車高の低いほうが見た目はかっこいいですが、内減りを促進しています。
おすすめは「STANDARD」で普段走行し、高速時のみ「LOW」での走行が乗り心地も良くタイヤにも優しい設定です。
タイヤの空気圧が減ると警告アラートが表示!(実体験)
テスラは全車「TPMS」が備わっています。TPMSとは「T・タイヤ P・プレス M・モニタリング S・システム」の略称で、4つのタイヤの空気圧をチェックできる機能です。
パンクなどで空気が抜けて空気圧が低くなると、ディスプレイに「空気圧警告アラート」が表示されます。
この時は内減りによるパンクでした。
パンクしていたため数分で著しく空気が無くなり、走行危険の警告が表示されました。
すぐさま安全な場所に避難し、タイヤの確認をしたところ、、、
タイヤの内側がワイヤーが裂けるほど摩耗していました。タイヤの外側はまだまだ溝が残っていましたが内側はご覧の有様でした。
このあと空気を継ぎ足しながら走行していたところ、、、
約30kmほど走ったところでバーストしました。こうなっては走行不可能です。テスラロードサイドアシスタントにお世話になりました。この状態で走り続けるとホイールにも著しいダメージが入り、修理費・部品代がかさんでしまいます。
結局レッカーするならバースト前でも後でも変わりません!無理な走行はやめましょう!
タイヤのチェックは月1で!
タイヤのチェックは最低でも1ヶ月に1回はしましょう!チェックにやりすぎはありませんので毎日でも構いません。特に見辛いタイヤの内側を要チェックです。内側は覗き込むorハンドルを切れば見ることができます。
タイヤにはスリップサインというものが存在します。このサインが出たらタイヤの交換時期です。タイヤは溝の深さが1.6㎜を下回ると車検に通らなくなります。溝が浅いと雨天時の「排水性能」が低くなりブレーキの制動距離も長くなります。
タイヤをぎりぎりまで使うマンは超注意です!
摩耗した状態のまま走行を続けると?
スリップサインが出ても走行を続けるといずれタイヤの溝が無くなります。
するとタイヤの剛性を保っている「ワイヤー」が顔を出します。溝が無くなった時点で即交換ですが、もしワイヤーが出ていたら走行するのをやめましょう!
そのまま走行をするとバーストを起こし、完全に走行不能となります!走行中にバーストが発生した場合は車両がスピン、もしくはコントロール不能となり大変危険です!2次災害を起こしたり、最悪の場合は命を落とす可能性もあります!
「急いでいた」「もう少しで家にたどり着く」と言ってそのまま走行するのは危険な選択です。すぐさま安全な場所に退避し、レッカーなどのレスキューを呼びましょう。
非常時は無理せずロードサービスに連絡するのが最善策です。
テスラのタイヤの寿命は?
テスラの標準タイヤはミシュラン製かコンチネンタル製を採用しています。乗り方によって異なりますが、
2~3万kmほどで交換が必要です。
「もうちょっと乗れる」という考えは捨てましょう。タイヤは摩耗すればするほど性能が落ちていきます。性能維持の限界目安としてスリップサインが存在するわけです。
命はクルマではなくタイヤに乗っています。タイヤはクルマの3大要素「走る・曲がる・止まる」のすべてを請け負っています。タイヤをケチればそれだけリスクが上がり、命を危険にさらします。
いくらクルマの性能が良くてもタイヤの性能がイマイチだと100%の性能は発揮できません。
ランフラットタイヤの存在
出典:http://dealer-blog.bmw.ne.jp/central-bmw_oomiya/2017/01/post-170/
世の中には「ランフラットタイヤ」というものが存在します。これはタイヤのサイドウォール部に補強を施し、パンクなどで空気が抜けてもある程度タイヤの形状を保ち、80kmほど走行を続けられるというタイヤです。
と言っても応急的に走行できるだけで、そのまま走行を続ければバーストします。
ランフラットタイヤは通常のタイヤより重くなるので数%の電費悪化を招きます。また乗り心地が悪くなったり、サイドウォールが固いためタイヤの交換作業がし辛くなり、交換作業代が割高になるというデメリットがあります。
まとめ
テスラにとってタイヤは少ない消耗品の1つです。タイヤのチェックは30秒もあれば終わるので定期的にチェックする習慣をつけましょう。
- 最低1ヶ月に1回はタイヤの摩耗具合をチェックする
- タイヤの内側もしっかりチェックする
- スリップサインが出たら早めの交換
- テスラは内減りしやすい
- 非常時は無理せずロードサービスに連絡
- タイヤは命を乗せている
無理は禁物です。摩耗したタイヤは性能が落ちているということを忘れずに。
基本メンテナンスのことは気にしなくていいテスラですが、タイヤだけは油断せずこまめにチェックしましょう!
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