テスラのアイデンティティとなるか?モデル3の美しく画期的なエアコンシステムについて!
- 2019.08.06
- モデル3

こんにちは!トシです。
モデル3のダッシュボードは真ん中に15インチの大きなディスプレイがあるだけで、スイッチやエアコンの吹き出し口が無くシンプルで美しい造形をしています。
もちろんエアコンは装備されているので冷風や暖房はちゃんと効きます。今回はモデル3のエアコンシステムについてお話します。
モデル3の画期的なエアコンシステム!
モデル3のダッシュボードはパッと見た感じではエアコンの吹き出し口が見当たりません。でもしっかりエアコンの吹き出し口は存在します。エアコンの風向き調整は手動ではできず、エアコンのすべての操作を15インチディスプレイで行います。
モデル3は一般的なクルマと異なり、というよりもモデル3以外のクルマと異なり特殊な構造をしています。
ダッシュボードをよく見ると「2つの溝」があり、そこから風を出しています。さながら「ダイソンの羽無し扇風機」のようですね。
モデル3は乗客に向かって真っすぐな風と、ダッシュボードの上に向かって吹く風の2種類があります。この2つの風を組み合わせて・・・
上下の風向きをコントロールしています。さすがテクノロジーのテスラ、発想が素晴らしいですね。2つの風の強弱をコントロールし上下自由に風向きの変更を可能としています。
この技術により今まで当たり前だった大きな吹き出し口が無くなり、シンプルですっきりとした美しい造形とダッシュボードを低く作ることができ、「前方視界の良さ」が実現しています。
また、左右対称の構造を作れるので右ハンドル・左ハンドルで作り分ける部品が減り、構造もシンプルなのでコスト削減にも一役買っています。
このエアコンシステムは特許取得済み
この画期的なエアコンシステムをテスラは特許取得しています。モデル3のダッシュボードの断面図です。
メカニズムとしては乗客に向かって吹く風をメイン風とし、上に向かって吹く風の強弱をダクト内の「エアベント」でコントロールして、上下方向の風向きを操作しています。
乗客に向かって吹く風のダクト内の「エアベント」は左右方向の風向きを操作しています。
2つのダクトに別々の機能を持たせています。1つに集約するとシステムの巨大化とエアベントの機能と構造が複雑化を招き、「コストパフォーマンスと美しさ」がモットーのモデル3とは相反するシステムになってしまいます。
モデル3のエアコンは機能充実!
風向き調整はディスプレイのエアコン操作画面でなぞるだけ!タッチで直感的に風向きを変えることができます。
もちろん運転席・助手席別々にコントロールできます。ディスプレイにダッシュボードと風向きのイメージ図が表示されるので、現在の風向きが一目でわかります!
後席のエアコンをカット可能!
モデル3はエアコン操作画面の右下をタップすると、後席へのエアコンをカットできます。
エアコンの風を生み出すファンは「車両に1つ」しかないので、前席の風を後席に分ける形でセンターコンソールのダクトよりエアコンの風を送っています。つまり後席に風を分配しているので、本来の風量より多少弱くなります。
後席のエアコンは前席の風後席に人が乗っていないのならエアコンを出す必要はありません。後席の風をカットすればその分前席に風量を集約できるので、無駄をなくし効率よく風を浴びることができます。
エアコンの効率化で電費アップも期待できます!
エアコン持続機能
テスラのクルマは車両から降りても「エアコンを持続できる機能」が備わっています。コンビニなど短時間クルマから離れる時に大変便利です。クルマ戻ってもヒンヤリ涼しい状態をキープできます。(暖房も可能)
助手席や後ろに乗客を乗せたまま運転手だけ外に出ると、車両の電源が切れてエアコンも止まることがあります。こんな時もエアコンをかけ続けられるのでとても便利です。
エアコンはこまめにON・OFFを繰り返すより、ONのまま一定の温度をキープさせたほうが消費電力が少ないです。短時間クルマから離れる場合はなるべく使いたい機能です。
バッテリーの残量が20%まで消費するとエアコンは自動で停止します。
ドッグモード
ドッグモードはエアコン持続機能の上位版と言えば分りやすいです。ドッグモード中は設定された温度をキープし、センターディスプレイに「このオーナーはすぐに戻ります。ご心配なく。A/Cは○○℃に設定中です」と表示されます。
ディスプレイに表示される温度は「ドッグモード起動時に設定した温度」です。
第三者が「車内にワンコが放置されている!!」となっても、ディスプレイに大きく表示されるので周りの人に「心配はない!エアコン効いてるから!」と意思表示ができます。
ドッグモードもバッテリー残量が20%になるとエアコンは止まってしまいます。ですが、20%になったタイミングでオーナーのスマホへドッグモードが切れたことの通知が入ります。オーナーはエアコンが切れたことを遠隔で知ることができます。
ドッグモードは悪魔で「愛犬用」です。赤ちゃんを車内に取り残すことは危険ですので絶対にしないでください。
エアベントの電子制御で懸念される不具合①
風向き調整のベントをモーターで電気的に操作している以上、不具合は懸念されます。
実際アメリカで発生している不具合事象として、
エアベントの操作不良
が発生しています。冷房や風は出るものの、風向き調整のベントが動かなくなりコントロールできなくなるようです。タイミングによっては顔に風が当たり続けうっとおしかたったり、目が乾く可能性があります(笑)。
ディスプレイの強制再起動や、一度クルマから降りてシステムが切れると治るようです。発生頻度も稀なのであまり気にしなくても大丈夫そうですね。もし発生したら再起動してみてください。
懸念される不具合事象②
これも実際にアメリカで発生している事象ですが、車内の温度とエアコンの設定温度の差が大きい時に発生する、
ダッシュボード内のパキパキ音
があります。これはエアコンによる急激な熱膨張や熱収縮により、内部の構成部品がパキパキと音を立てます。
部品が壊れているわけではなく、部品同士の滑りや体積変化で発生する音なので心配は無用です。これはモデルSやXでも発生します。数回パキパキと音を立てた後は静まります。
ここは「テスラがまだクルマ作りの経験値が浅い」が故に発生してしまった不具合なので、温かく享受してあげたい部分です。
今後追加される機能
テスラの真骨頂である「ソフトウェアのアップデート」でエアコンシステムも新機能の追加が期待できます!
実際追加されるかは不明ですが、テスラのことなので追加してくれるでしょう!
スイング機能
風向きをモーターで制御しているため「スイング機能」の追加が可能です。
自動で上下左右にスイングできるので車内を効率よく冷やす・温めることができます。もしくはミラー下のキャビンカメラで「乗客の顔を自動で追いかける」なんてこともできちゃいます。
ぜひ追加してほしい機能です!
ディスプレイの風向きエフェクトのカラー化と強弱
ディスプレイ上の風向きのエフェクトは白黒で表示されています。パッと見冷たい風なのか温かい風なのかわかりません。また、「デュアルエアコン」なので運転席と助手席別々で風の温度を設定できます。ですが白黒だと良くわかりませんよね?
このエフェクトが設定温度によって色が青→赤などに変化したら、どのくらいの温度の風なのか一目でわかるようになります。
エフェクトの大小で風の強さまで表現されたら最高です!もう数値を見る必要もなくなります!一目で「風量・風向き・温度」すべてわかるようになります!
まとめ
モデル3のエアコンか画期的なシステムです。電気的な風向き調整や、わかりやすいエフェクトなどはモデルSXでさえありません。
見た目の美しさもモデル3がテスラで1番です!このエアコンシステムは「新型ロードスター」にも採用されています。
モデルSXオーナーからしたら大変羨ましい機能です。次期モデルSXには採用されることでしょう!
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