テスラ モデル3の「トラックモード」とは?

テスラ モデル3の「トラックモード」とは?

こんにちは!元アンチEVのトシです。

テスラのモデル3にはモデルS.Xにはない「トラックモード」なるモードが備わっています。

ではこのトラックモードとはなんなのか?ご紹介したいと思います。

トラックモードとは?

モデル3のパフォーマンスアップグレードのみが選択できるスポーツ走行特化の走行モードです。

トラックモードは主にサーキットなどクローズドコースでの使用を前提に設定されています。

モデル3の走行モードを「トラックモード」にすることで、誰でもプロ顔負けの走行が可能となります。

トラックモードはモーターの出力特性やブレーキングなどで車体のスタビリティをコントロールし、安定して素早いコーナリングを実現します。

ガソリン車のスタビリティコントロールは?

ガソリン車は動力元はエンジンの1つのみです。エンジンは出力のON:OFFのコントロールが非常に曖昧で、エンジン内部の回転惰性が働くためブレーキによりスタビリティをコントロールします。

4WDの場合、動力元が1つに対しタイヤ4つに動力を分配しているので、「右前だけトルクを多めに分配して左後ろは抑えたい」や「後輪のトルク配分を強くしアンダーステアを相殺する」などのスタビリティをエンジンの出力のみでコントロールするのは困難です。

ガソリン車はVDC装置(Vehicle Dynamics Controller)によるブレーキ制御とセンターデフが主体となり、スタビリティをコントロールしています。

日本の自動車メーカーのほとんどはデンソー製などの自社製ではなく電子部品メーカーのVDC装置を採用しています。

部品メーカーから購入したVDC装置を自社風に味付け・プログラミングをして車両に搭載しています。

EVのモーターによる強みは?

モーターは出力のON:OFFが瞬時に行えます。例えるならエンジンがハロゲンランプで、モーターがLEDランプ。ハロゲンランプは徐々に明るくなり、徐々に暗くなるのに対しLEDランプは瞬時に明暗を切り替えます。これがエンジンとモーターの出力ON:OFFスピードの差です。

モーターは必要なトルクを瞬時に発生し、回生を使えば瞬時に逆トルクを発生できます。この出力特性で車体スタビリティを瞬時にコントロールできます。

モデルS.X.3などのAWDモデルは前後にモーターがあります。動力元が前後に2つあるので前後独立でスタビリティのコントロールが可能です。アンダーステアが発生すればリアモーターが、スピンしかけるオーバーステアはフロントモーターが瞬時に出力をコントロールし、車体を安定させます。

加えてモデル3は瞬間的な出力制御とテスラ専用に開発されたテスラ製のVDCにより高次元のスタビリティコントロールします。

ドラッグモード中は何が変わる?

モデル3のトラックモードはBCCのTop Gearでも紹介されています。

動画内ではBMW M3を圧倒しています。

ではドラッグモードはどのような制御が入るのか?

デュアルモーターによる前後トルク配分の高次元制御

トラックモードは車両のコーナリングやスピンの制御を前後モーターで制御しています。

トラックモードはアクセルを踏み込めば「ドリフト走行」が可能です。ガソリン車だとさらに踏み込めばスピンにつながりますが、モデル3はリアモーターを力強く出力しつつフロントモーターのトルク出力をコントロールし、スピンせず「速いドリフト走行」をアシストしてくれます。

回生ブレーキの強化

ドラッグモード中は通常よりさらに強い回生ブレーキがかかります。街乗りには不向きなほどに回生ブレーキが強化されます。

回生ブレーキの強化により、減速性能の向上とブレーキが熱を持ちすぎたりするのを防止します。また、より多くの動力を回生することにより熱となって消えるエネルギーをバッテリーに充電します。これによりバッテリーがモーターに供給できる電力を最大限にしています。

VDCによるスタビリティコントロール

https://www.engadget.com/2018/11/09/tesla-model-3-performance-track-mode/

前後に動力元のモーターがある利点を生かし、各車輪の車速を制御します。

コーナリング中は内タイヤの負荷が減るので、トルクはそちらに逃げようとします。その車輪にブレーキをかけ、外タイヤにトルクを流しコーナリング速度を向上します。しかも前後独立モーターにより各タイヤのトルクを高次元で制御します。

バッテリーやモーターの冷却性能向上

トラックモード中はバッテリーやモーターなどのパワートレインが大量の熱を発生します。パワートレインの性能を維持するため、ウォータポンプやファンが強力に回り続けて冷却を促進します。

また、エアコン配管がモーターなどの冷却水の配管と間接的(熱交換機)に繋がっており、エアコンを起動することによってエアコンによる強制冷却もされます。

トラックモードは進化する?

トラックモードもソフトウェアのアップデートで常に進化します。

こちらもオートパイロット同様日々モデル3のドライバーによる走行データから情報を解析し、よりよい制御に進化していきます。

モデル3はソフトウェアのアップデートで性能が向上する面が多くて、飽きずに楽しめる最高のクルマです。

モデルS・モデルXにもトラックモードは追加される?

残念ですが追加されません。モデルS・Xのモーターとバッテリーは冷却回路がうまく熱処理できるように設計されておらず、実装はできません。追加されるのは設計が新規となる次期モデルS・Xからでしょう。

まとめ

モデル3のトラックモードは大変優れた走行モードです。どのサーキットでも1週あたり5%も速くなると謳っています。現時点であるコースによっては価格1,000万円を超えるポルシェケイマンGTと同等のラップタイムで走行しています。

車両価格だけでも各上クラスのクルマと同等の運動性能とポテンシャルを秘めています。

今後さらに進化するモデル3に期待大です!

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